大阪ミナミに法善寺あり、大阪土産に「心斎橋 法善寺あられ」あり。

創業大正9年 おかきとあられの専門店『法善寺あられ』

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「法善寺あられ」誕生ものがたり


織田作之助の小説や歌謡曲の舞台として知られる大阪ミナミの法善寺横丁。長さ約八十メートル幅三メートルほどの石畳の細い路地に、肩を寄せあうように飲食店が立ち並び、夜には行灯や提灯の柔らかな明かりがほっこりとした情感をかもし出します。横丁の東西にかかる看板の文字は、関西を代表する芸人さんの藤山寛美さんと桂春団治師匠のもの。まさに旧き佳き時代の大阪の名残りを色濃く感じさせる名所です。

創業者生誕の地

その法善寺横丁の一角に、昭和三十年代に手焼きのおかきの店を開いたのが「法善寺あられ」の始まり。母体は大正九年に内藤彦三が創業した「藤屋珍味店」。珍味やお菓子を中心に長く食品問屋を営んでおりましたが、大阪で商いをする限りは浪花の人に愛される名物を世に出したいと思い立ち、卸しを商う傍ら、あられやおかきの製造販売を始めました。

創業者

当時はまだあられ・おかきの専門店は少なく、本格的な手焼きのものは高級品として扱われていた時代です。法善寺横丁はもちろんのこと、道頓堀、戎橋筋、心斎橋筋、千日前界隈の飲食店で、酒席のおつまみなどに「法善寺あられ」が珍重され、隠れた銘菓として評判に。舌の肥えた旦那衆に育てられ、贈答品や手みやげにと「法善寺あられ」の美味しさが広まっていきました。

昭和三十年代の本社(店舗)

ちなみにその頃のおかきといえば、海苔巻きが全盛。その中で大阪らしくおぼろ昆布を巻いた「浪速錦」を開発し、全国菓子博で大臣賞を受賞しました。もち米の蒸し方からこだわり、細やかな火加減で焼いた後は、じっくり寝かせて乾燥するなど、手間ひま惜しまぬ職人技が「法善寺あられ」の身上。良質のもち米を使用したおかき本来の味わいにこだわります。量産化の流れとは一線を画し、手抜きや妥協のない仕事ぶりで、今も浪花っ子に愛されるあられ・おかきを作り続けています。

さてその後、昭和四七年に店舗を現在の心斎橋筋に移しました。「どうしてここにあるのに法善寺あられなんですか」とのご質問を受けますが、大阪ゆかりの銘菓を作りたいという創業時の思いを込めて「法善寺」の名にこだわります。
流通の発展とともに、どこにいても全国各地の銘品と出会える時代となりました。あられやおかきは数あれど、その中で「法善寺あられ」とご指名頂けるよう、これからも品質主義を貫いて切磋琢磨してまいります。

昭和三十年代の本社(事務所)

昭和三十年代の本社(店舗)

「法善寺あられ」誕生ものがたり